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Fire HD 8(第10世代)自作アプリ開発・インストール手順書

対象デバイス情報

項目
デバイス Fire HD 8(第10世代・2020年モデル)
Fire OS Fire OS 7
ベースAndroid Android 9(Pie)
API Level 28

1. 開発環境の準備(PC側)

1-1. Android Studioのインストール

  1. Android Studio公式サイト からダウンロード
  2. インストーラーを実行し、デフォルト設定でインストール
  3. 初回起動時にSDKのセットアップが走るので完了まで待つ

1-2. SDKの確認

  1. Android Studio → SettingsLanguages & FrameworksAndroid SDK
  2. SDK Platforms タブで Android 9.0(Pie)API Level 28 にチェックが入っていることを確認
  3. SDK Tools タブで以下が入っていることを確認:
  4. Android SDK Build-Tools
  5. Android SDK Platform-Tools(ADB含む)

1-3. ADBへのパス設定

# 通常のインストール先(Windows)
# C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\Sdk\platform-tools

# 環境変数PATHに追加しておくとターミナルからadbコマンドが使える
adb version  # 動作確認

2. タブレット側の準備

2-1. 開発者オプションの有効化

  1. 設定端末オプション を開く
  2. 「シリアル番号」を7回タップ する
  3. 「開発者になりました」と表示される

2-2. USBデバッグの有効化

  1. 設定端末オプション開発者オプション を開く
  2. 「USBデバッグ」をON にする

2-3. 不明ソースからのアプリを許可

  1. 設定セキュリティとプライバシー を開く
  2. 「不明ソースからのアプリ」をON にする

参考リンク


3. PC とタブレットの接続

3-1. USB接続

  1. USBケーブルでPCとタブレットを接続
  2. タブレット側に「USBデバッグを許可しますか?」と表示されるので OK をタップ
  3. 「このコンピュータを常に許可する」にチェックを入れておくと次回以降の確認が省略される

3-2. 接続確認

adb devices

出力例:

List of devices attached
G0W0XX0123456789    device

device と表示されれば接続成功。unauthorized の場合はタブレット側で許可を再確認する。


4. プロジェクトの作成(Android Studio)

4-1. 新規プロジェクト作成

  1. Android Studio → New Project
  2. テンプレートを選択(例: Empty Views Activity
  3. 設定:
  4. Name: アプリ名(例: MyTodoApp
  5. Package name: com.example.mytodoapp
  6. Language: Kotlin(推奨)
  7. Minimum SDK: API 28: Android 9.0 (Pie)

4-2. ウィジェット付きアプリを作る場合

  1. プロジェクト内で app を右クリック → NewWidgetApp Widget
  2. 設定:
  3. Class Name: TodoWidget
  4. Minimum Width / Height: 好みのサイズ
  5. Configuration Screen: 必要に応じてチェック
  6. 自動生成されるファイル:
  7. TodoWidget.kt — ウィジェットのロジック
  8. todo_widget.xml — ウィジェットのレイアウト
  9. todo_widget_info.xml — ウィジェットのメタ情報
  10. AndroidManifest.xml に receiver が追加される

参考リンク


5. ビルドとインストール

方法A: Android Studioから直接実行(開発中に推奨)

  1. Android Studioの上部ツールバーで接続済みのFireタブレットを選択
  2. Run(▶)ボタン をクリック
  3. ビルド → タブレットへの転送 → 起動まで自動実行される

方法B: APKをビルドしてADBでインストール

APKのビルド

  1. Android Studio → BuildBuild Bundle(s) / APK(s)Build APK(s)
  2. ビルド完了後、以下のパスにAPKが生成される:
    app/build/outputs/apk/debug/app-debug.apk
    

ADBでインストール

# 新規インストール
adb install app-debug.apk

# 上書きインストール(アップデート時)
adb install -r app-debug.apk

# アンインストール
adb uninstall com.example.mytodoapp

方法C: APKファイルを転送して手動インストール

# タブレットのDownloadフォルダにAPKを転送
adb push app-debug.apk /sdcard/Download/

タブレット上でファイルマネージャーを開き、Downloadフォルダ内のAPKをタップしてインストール。


6. リリース用APKのビルド(配布・永続インストール用)

デバッグ用APKではなく、署名付きAPKを作る場合。

6-1. 署名キーの作成

  1. Android Studio → BuildGenerate Signed Bundle / APK
  2. APK を選択 → Next
  3. Create new でキーストアを作成:
  4. Key store path: 保存先を指定(例: my-release-key.jks
  5. Password: キーストアのパスワード
  6. Alias: キーの名前
  7. Key password: キーのパスワード
  8. Nextrelease を選択 → Create

6-2. 生成されるAPK

app/build/outputs/apk/release/app-release.apk

注意: キーストアファイル(.jks)は紛失するとアプリのアップデートができなくなるため、安全な場所にバックアップすること。


7. デバッグ・トラブルシューティング

ログの確認

# リアルタイムログ表示
adb logcat

# 自作アプリのログだけフィルタ
adb logcat | grep "com.example.mytodoapp"

# Android Studioの「Logcat」タブでもGUIで確認可能

よくある問題

症状 対処法
adb devices で何も表示されない USBケーブルを変える / ドライバーを再インストール
unauthorized と表示される タブレット側でUSBデバッグ許可のダイアログを確認
アプリがクラッシュする adb logcat でスタックトレースを確認
ウィジェットが一覧に出ない タブレットを再起動 / AndroidManifestのreceiver設定を確認
インストールエラー INSTALL_FAILED_OLDER_SDK minSdkVersion を28以下に設定しているか確認

スクリーンショットの取得

adb exec-out screencap -p > screenshot.png

8. 開発→インストールのクイックリファレンス

毎回の作業フローをまとめたチートシート。

┌─────────────────────────────────────────┐
│  1. USBケーブルでPCとタブレットを接続     │
│  2. adb devices で接続確認               │
│  3. Android Studioでコードを編集         │
│  4. Run(▶)でビルド&インストール        │
│  5. タブレットで動作確認                  │
│  6. 問題あれば adb logcat でログ確認      │
│  7. 修正して 4 に戻る                    │
└─────────────────────────────────────────┘

APKだけ渡したい場合(PCなしでインストール):

┌─────────────────────────────────────────┐
│  1. Android StudioでAPKをビルド          │
│  2. APKをクラウド等に置く(Google Drive等)│
│  3. タブレットのブラウザからダウンロード    │
│  4. ダウンロードしたAPKをタップでインストール│
└─────────────────────────────────────────┘

参考リンクまとめ