Fire HD 8(第10世代・2020年モデル)カスタマイズガイド¶
前提条件¶
- 対象機種: Fire HD 8 第10世代(2020年発売)
- カスタムROM(LineageOS等)は不可: ブートローダーのアンロック方法が未発見のため、Fire OSの完全置き換えはできない
- 方針: Fire OS上でGoogle Play・カスタムランチャー・ADBを活用し、ほぼAndroidタブレット同等にする
目標¶
- Google Playストアを使えるようにする
- ホーム画面をカスタムランチャーに置き換える
- 自作アプリ(APK)をインストール・実行する
- TODOウィジェットをホーム画面に表示する
ステップ1: Google Playストアのインストール(所要時間: 約15分)¶
1-1. 不明ソースからのアプリを許可¶
- 設定 → セキュリティとプライバシー を開く
- 「不明ソースからのアプリ」をON にする
1-2. APKファイルのダウンロードとインストール¶
Silkブラウザで APKMirror にアクセスし、以下の4つをこの順番通りにダウンロード&インストールする。
| 順番 | アプリ名 | バージョン |
|---|---|---|
| 1 | Google Account Manager | 7.1.2 |
| 2 | Google Services Framework | 9-4832352 |
| 3 | Google Play Services | Fire OS対応バージョン |
| 4 | Google Play Store | 対応バージョン |
注意: 順番を守らないとPlayストアが起動しない・エラーが出るなどの不具合が発生する。
1-3. 再起動とログイン¶
- タブレットを再起動する
- Google Playストアを開く
- Googleアカウントでログインする
参考リンク¶
ステップ2: カスタムランチャーの導入(所要時間: 約15分)¶
Amazon標準ホーム画面を別のランチャーに置き換える。
方法A: Amazon Fire Toolboxを使う(推奨)¶
PCでの準備¶
- PCに Amazon Fire Toolbox をダウンロード
- USBケーブルでタブレットをPCに接続
Toolboxでの操作¶
- Fire Toolboxを起動
- 「Custom Launcher」機能を選択
- Nova Launcherなど好みのランチャーを選ぶ
- 「ウィジェット対応」のチェックボックスをON にする(重要)
- インストール実行
結果¶
- ホームボタンでNova Launcherが起動するようになる
- ウィジェットが配置可能になる
方法B: Google Playから手動で入れる¶
- Google PlayからNova Launcherをインストール
- ホームボタンを押すと「どのランチャーを使うか」聞かれるのでNova Launcherを選択
- ウィジェットが使えない場合はFire Toolbox(方法A)を併用
参考リンク¶
ステップ3: 開発者オプションの有効化(所要時間: 約10分)¶
自作アプリのインストールやADB接続に必要。
3-1. 開発者オプションを表示する¶
- 設定 → 端末オプション を開く
- 「シリアル番号」を7回タップ する
- 「開発者オプション」が表示されるようになる
3-2. USBデバッグを有効にする¶
- 設定 → 端末オプション → 開発者オプション を開く
- 「USBデバッグ」をON にする
3-3. PCにADBをインストールする¶
- Android SDK Platform Tools をPCにダウンロード
- 解凍して任意の場所に配置(例:
C:\platform-tools\) - 環境変数PATHにフォルダを追加する
3-4. ADB接続を確認する¶
参考リンク¶
ステップ4: 自作アプリのインストール(所要時間: 約5分)¶
方法A: ADB経由でインストール(推奨)¶
方法B: APKファイルを転送してタブレット上でインストール¶
その後、タブレットのファイルマネージャーからDownloadフォルダを開き、APKをタップしてインストール。
参考リンク¶
ステップ5: TODOウィジェットの設定(所要時間: 約5分)¶
5-1. TODOアプリの選択とインストール¶
Google Playから好みのアプリをインストールする。
| アプリ | 特徴 |
|---|---|
| Google Tasks | シンプル、Google連携 |
| TickTick | 高機能、ウィジェット豊富 |
| Todoist | 人気、クロスプラットフォーム |
| Microsoft To Do | Microsoft連携 |
5-2. ウィジェットの配置¶
- Nova Launcherのホーム画面を長押し
- 「ウィジェット」 を選択
- インストールしたTODOアプリのウィジェットを選んで配置
ステップ6: Nova Launcherを起動時に自動で立ち上げる¶
Nova Launcherをインストールしただけでは、起動時やホームボタン押下時にAmazon標準ランチャーが表示される。 以下の方法でNova Launcherをデフォルトにする。
方法A: Fire Toolboxを使う(最も簡単・推奨)¶
ステップ2でFire Toolboxの「Custom Launcher」を使った場合、Amazonランチャーの無効化も自動で行われるため、追加作業は不要。 うまく動いていない場合はFire Toolboxを再実行する。
方法B: ADBコマンドで手動設定¶
Fire Toolboxを使わずにADBコマンドだけで設定する方法。 前提: ステップ3(開発者オプション・ADB)が完了していること。
B-1. Nova Launcherがインストール済みか確認¶
出力例:
com.teslacoilsw.launcher が表示されればOK。表示されない場合は先にNova Launcherをインストールする。
B-2. Nova Launcherをデフォルトのホームアプリに設定¶
成功すると特にメッセージは出ない。ホームボタンを押してNova Launcherが開けば成功。
B-3. Amazonランチャーを無効化¶
出力例:
これで起動時・ホームボタン押下時にNova Launcherが立ち上がるようになる。
B-4. 動作確認¶
タブレットを再起動して以下を確認:
- 起動後にNova Launcherのホーム画面が表示される
- ホームボタンを押してNova Launcherに戻る
- ウィジェットの配置ができる
元に戻す場合(トラブル時)¶
# Amazonランチャーを再有効化
adb shell pm enable com.amazon.firelauncher
# デフォルトのホームアプリをリセット
adb shell cmd package set-home-activity com.amazon.firelauncher/.FifoLauncherActivity
方法C: Launcher Hijack アプリを使う(PCなし)¶
PCなしでタブレット単体で完結させたい場合。ただしFire OS 7では動作しない可能性がある。
- LauncherHijack APK をダウンロード・インストール
- 設定 → ユーザー補助 → 「To Detect Home Button Press」をON
- LauncherHijackを起動してNova Launcherを選択
注意: Fire OS 7以降ではAmazonがこの機能をブロックしている場合がある。動作しなければ方法Aまたは方法Bを使う。
Fire OSアップデート後に戻ってしまった場合¶
Fire OSのアップデートでAmazonランチャーが復活することがある。その場合は方法A or Bの手順を再度実行する。
参考リンク¶
- XDA Forums - Changing the default Launcher
- XDA Forums - Remove default launcher (NO ROOT)
- LauncherHijack GitHub
- Amazonアプリの無効化ガイド
注意事項¶
- Google Playのインストールは Amazon非公式 なので自己責任で行うこと
- Fire OSのアップデートでGoogle Playが動作しなくなる場合がある
- 重要なデータのバックアップを事前に取っておくこと
- Fire Toolboxの使用も非公式であり、保証対象外になる可能性がある
作業チェックリスト¶
- Google Playインストール完了
- Googleアカウントでログイン完了
- Fire Toolboxでカスタムランチャー設定完了
- 開発者オプション+USBデバッグ有効化完了
- ADB接続確認完了
- Nova Launcherがデフォルトで起動することを確認
- 自作APKインストール完了
- TODOウィジェット配置完了